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バトゥミ市裁判所でベセリアスとドゲブアゼが騒動 ミジア・アマグロベリ裁判で尋問へ

Posted 3 days ago by Anonymous

ジョージア(Georgia)南西部のバトゥミ(Batumi)市裁判所で7月10日、元大統領ミヘイル・サアカシュヴィリ(Mikheil Saakashvili)派の政治家ベセリアス・アバシゼ(Besarion Abashidze)氏と現職議員ドゲブアゼ・ゲデヴァニシヴィリ(Dgebuadze Gedevanisvili)氏が法廷内で騒動を引き起こした。この事件は、2021年に発生したミジア・アマグロベリ(Mzia Amaglobeli)氏殺害事件の再審理を求める裁判の審理中に発生した。

法廷内での衝突の経緯

アマグロベリ氏の遺族側弁護士が証拠提出を要求した際、被告側の代理人を務めるアバシゼ氏が「証拠隠蔽を企てている」と主張。これに対し原告側支持者のドゲヴァニシヴィリ議員が激しく反発し、両者の間で口論が発生した。裁判官が秩序維持を呼びかけるも、一時的に審理が中断する事態となった。

事件の背景と社会的影響

アマグロベリ氏は2021年、首都トビリシ(Tbilisi)中心部で発生した抗議デモ中に死亡。政府側は「自然死」と主張する一方、野党勢力は警察の暴行が原因だと指摘している。今回の再審請求は、新たな医学的証拠を根拠に提起された。

ジョージア政治アナリストのイラクリ・メラシヴィリ氏は「この事件は政権与党ジョージアの夢(Georgian Dream)と野党勢力の対立構造を象徴している」と指摘。日本との関係では、ジョージア政府が掲げるEU加盟方針への影響が懸念されている。

今後の展開

裁判所は7月15日にアマグロベリ氏の主治医ら3人の新証人尋問を決定。アバシゼ氏とドゲヴァニシヴィリ氏に対し、法廷秩序違反で最大1,000ラリ(約52,000円)の罰金が科される可能性がある。政治評論家のニノ・ツェレテリ氏は「司法の独立性が試される重要な局面」と述べ、国際社会の注目が集まっていると強調した。

メディアソース: interpressnews.ge