ジョージア鉱山の安全監視強化 チアトゥーラ管理会社が専門家と現地調査
Posted about 18 hours ago by Anonymous
歴史的鉱山都市で安全対策本格化
ジョージア西部のチアトゥーラ(Chiatura)鉱山地域で、管理会社が専門家チームと共同で大規模な安全点検を実施した。同地域はマンガン鉱山で知られる産業の要衝だが、近年の地盤崩壊事故を受けて監視体制の強化が急務となっていた。
専門家チームが坑道を徹底調査
現地調査には地質学者、鉱山技師、国際安全監査人が参加。主要な坑道5か所で構造診断を実施し、排水システムの稼働状況や換気設備の機能確認を行った。特に1950年代に建設された旧ソ連時代の坑道については、最新のセンサー技術を用いた亀裂調査が重点的に行われた。
労働者への安全研修も同時実施
調査と並行して、約120人の鉱山労働者を対象に緊急避難訓練を実施。管理会社のニカ・ガバシュヴィリ(Nika Gabashvili)CEOは「2024年度中に防護装備の全面更新を完了させる」と表明し、総予算150万ラリ(約7,800万円)を安全対策に充てる方針を明らかにした。
日本との技術協力に期待
ジョージア経済省関係者は「日本の鉱山安全管理技術に強い関心がある」と述べ、2025年度を目処に技術協力協定を締結する意向を示唆。2019年に秋田県の鉱山専門家がチアトゥーラを視察した実績があり、今後の連携拡大が注目される。
持続可能な鉱業を目指して
チアトゥーラ地域では、ユネスコの世界遺産登録を目指す動きと並行して産業遺産の保全が進む。サロメ・ズラビシュヴィリ(Salome Zourabichvili)大統領は「鉱業の近代化と歴史的景観の保護を両立させる」との声明を発表しており、安全対策が地域振興の鍵を握っている。
メディアソース: interpressnews.ge