ジョージア主導、アルメニア・アゼルバイジャンと歴史的会談
トビリシでジョージア、アゼルバイジャン、アルメニアが初の三者会談
2024年4月17日、トビリシ(Tbilisi)でジョージア、アゼルバイジャン、アルメニアの三者会談が開催されました。この会談には、ジョージアの与党「グルジアの夢( ქართული ოცნება – Kartuli ოცნება)」のラシャ・ダルサリア(Lasha Darsalia)外務副大臣と、アゼルバイジャンのエルヌール・ママドフ(Elnur Mammadov)外務副大臣、アルメニアのヴァハン・コスタニアン(Vahan Kostanian)外務副大臣が出席しました。また、「グルジアの夢」のマカ・ボチョリシヴィリ(Maka Bochorishvili)外務大臣も協議に参加しました。
地域協力と共通利益の促進
ボチョリシヴィリ外務大臣は冒頭の挨拶で、「今日、私たちをこのテーブルに集めたものは、地域協力の発展と共通利益の明確化を促進しようとするジョージアの誠実な願いです」と述べました。さらに、「南コーカサスは戦略的に重要な地域であり、我々が共同で実現できる巨大な潜在力を持っています。地域に関する我々のビジョンを共有し、三者間協力の可能性を探ることは非常にタイムリーであり、同時に極めて必要です」と強調しました。
建設的な協力の枠組み
ジョージア外務省のプレスリリースによると、今回の会談の主な目的は、「三カ国間の相互に有益で、実践的かつ多角的な協力を強化し、地域の繁栄、安定、持続可能な発展を促進するための共通の利益と見解を共有すること」です。また、「外務省間の三者会談は、既存の協力フォーマットに取って代わるものではなく、建設的で互恵的な協力を確立するための三つの隣接国の追加的な努力を示すものです」と説明されています。
事前の二国間協議
同プレスリリースによると、三者会談に先立ち、マカ・ボチョリシヴィリ外務大臣は、アゼルバイジャンのジェイフン・バイラモフ(Jeyhun Bayramov)外務大臣、アルメニアのアララト・ミルゾヤン(Ararat Mirzoyan)外務大臣とそれぞれ個別に協議を行い、三カ国外務省間の三者会談開催が決定されました。
この初の三者会談は、南コーカサス地域の安定と協力に向けた重要な一歩となることが期待されます。ジョージアが主導するこの対話が、長年の対立を乗り越え、地域全体の平和と繁栄に貢献するのか、今後の進展が注目されます。