IDUがジョージア政権を非難 イワニシビリ氏への制裁要求と民主化要請
Posted 5 days ago by Anonymous
国際民主主義連合(IDU)は5月16日、ベルギーのブリュッセルで開催されたフォーラムにおいて、ジョージア(グルジア)の与党「ジョージアの夢」政権を強く非難する決議を採択しました。約60カ国から80の政党が参加したこの会議では、同政権の権威主義化の動きや市民社会への弾圧、ロシアへの接近傾向が厳しく批判されました。
国際社会が求める具体的な措置
IDUは決議文で、ビジナ・イワニシビリ(Bidzina Ivanishvili)氏(「ジョージアの夢」創設者)とその支持者に対する国際的な制裁実施を要請。同政権に対し「自由で公正な議会選挙の具体的な日程設定」を要求するとともに、以下の措置を求めています:
- 反政府的デモ参加者への暴力行使に関与した関係者の責任追及
- イワニシビリ氏関連の資産凍結と金融取引の遮断
- 銅鉱石や有色金属分野のビジネスへのセクター別制裁
民主化プロセスへの懸念
IDUは「ジョージアの夢」政権が「ロシアの影響圏への回帰を図っている」と指摘。市民団体や野党、独立メディアへの圧力を直ちに停止するよう求めています。特に、欧州人民党(EPP)や欧州保守改革派(ECR)を主要メンバーとするIDUは、ジョージアのEU統合プロセスが後退していることに強い懸念を表明しました。
国際社会への具体的要請
決議では次のような国際的な対応を要請:
SWIFTシステムやVisa/Mastercardからの「カルトゥ銀行」の排除
政権支持企業への制裁強化
新議会選挙実施までの財政協力停止
ジョージアでは近年、野党関係者やジャーナリストへの締め付けが強化され、EU加盟候補国の地位獲得後も改革が停滞しているとの批判が高まっています。IDUの今回の決議は、こうした状況に対する国際社会の警戒感を反映したものと言えます。
メディアソース: civil.ge