2024年ジョージア国籍取得者、ロシア人が最多 統計データ発表

ロシア人国籍取得者が全体の65%を占める

2024年にジョージア（グルジア）の国籍を取得した3,587人のうち、2,361人（約65%）が元ロシア国籍者であることが国家統計局の公式データで明らかになりました。過去10年間にわたり、ロシア人は常に国籍取得者数で首位を維持しています。

主要な国籍別内訳

2位にはドイツ人がランクインし、251人が新たにジョージア国籍を取得。以下、100-200人規模でアメリカ合衆国、アルメニア、ウクライナ、イスラエル出身者が続いています。

国籍喪失者の動向

他国国籍取得によりジョージア国籍を喪失した事例では、802人のロシア国籍取得が最多でした。次いでギリシャ国籍を取得した200人が確認されています。

背景と政策の変化

2023年11月には議会が国籍取得手続きの簡素化法案を可決。これにより、ジョージアへの投資家や特別功労者に対する要件緩和が進められています。独立行政監視機関IDFIの2022年報告書では、ロシア・ウクライナ戦争開始後のロシア人移住者増加が指摘されていました。

ジョージア政府は外国人投資誘致と人口増加を目的とした移民政策を推進しており、ロシアからの移住者が不動産市場や観光業界に与える経済効果が注目されています。日本との関係では、ジョージアのワイン輸出拡大やビザ免除措置の進展が、両国間の人的交流増加に寄与する可能性が期待されています。

メディアソース: civil.ge