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ジョージア政府抗議デモ172日目 トビリシで市民がEU支持と政権批判を表明

Posted 7 months ago by Anonymous

抗議デモの概要と経緯

5月18日午後、ジョージアの首都トビリシ(Tbilisi)で「我々は見ている」と題した大規模な抗議行進が実施された。これは現政権への抗議活動が連続172日目を迎える中でのデモとなり、国家保安局(SUS)特別調査局の建物前で抗議行動が展開された。

組織化された市民運動の拡大

今回のデモは市民活動家グループの連合体「統一プラットフォーム(Ertianobis Platforma)」が主催し、首都各地で1か月以上続く抗議活動の一環。ゲオルギアン・ドリーム(Georgian Dream)政権に対し、即時退陣政治犯の釈放を求める声が再び街頭に響き渡った。

抗議行動の具体的内容

参加者は政府機関前で黒煙を焚くパフォーマンスを行い、警察官による人権侵害疑惑や国家機関の監視慣行を強く批判。デモ終盤には花火を打ち上げ、トビリシの主要大通り・ルスタヴェリ大通りで集会を締めくくった。

注目の抗議プラカード


トビリシ・サブルタロ地区の国家保安局前で黒煙を焚く抗議者(2025年5月18日撮影)
KGB支部とする国家保安局を批判するプラカード

市民の反応と事件

沿道からは多数の市民が支持を示し、ジョージア国旗EU旗を掲げて連帯。一方、抗議参加者が居住者から卵投げの嫌がらせを受ける事件も発生した。

ジョージア政治の現状

現在の与党「ゲオルギアン・ドリーム」はロシア寄りと批判される中、EU加盟を目指す市民団体との対立が先鋭化。抗議者側は政府を「非合法的」と断じ、安全保障機関の行動を旧ソ連KGBになぞらえる過激な批判を展開している。

抗議運動の長期化と背景

172日目を数える連続抗議は、政権批判派の組織化が進んでいることを示唆。SNSを駆使した若年層主体の運動拡大に加え、EU加盟を望む市民の不満が噴出する構図が浮かび上がる。

専門家は「デモ参加者の創造的な抗議手法と徹底した非暴力主義が国際社会の注目を集めている」と分析。今後の政権対応と欧州諸国の反応が焦点となっている。

メディアソース: civil.ge

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